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院長山田洋司が書籍「頭痛が治る、未来が変わる!」を出版いたしました

梅ノ辻クリニック 院長 山田洋司のこれまでの頭痛外来の経験を踏まえて、 これまで語られたことがなかった「頭痛の4層分類」という新しい視点、発想を交えた、わかりやすい本です!

頭痛に悩まれている方、家族に頭痛の方がいらっしゃる方はぜひお読みください。

また頭痛をお持ちでない方にも、頭痛と人生の深い関係や意味がわかりますので、人生のお役に立てていただけると思います。 ぜひお読みください。


梅ノ辻クリニック院長 山田洋司 著書「頭痛が治る、未来が変わる! 痛みの頻度による新たなアプローチ」

梅ノ辻クリニック院長 山田洋司 著書
「頭痛が治る、未来が変わる! 痛みの頻度による新たなアプローチ」


書店、梅ノ辻クリニックでお求めいただけます。
三宝出版からも直接お求めいただけます。
(東京都台東区雷門2−3−10  電話 03−5828−0600)

定価:1,620円(税込)


「頭痛は人生を守るガードレール!」

頭痛は「今のままの人生ではいけない。人との関わり方も、このままではいけない。 なんとかしようね……」というメッセージを伴って現れます。 頭痛は自分を見直す大切な機会。 もしそのように捉えることができたら、頭痛に悩む方がtにとって大きな救いになると私は思うのです。 「頭痛は、人生を守るガードレール」というのは、そういう意味を込めた言葉です。  (本書より)


著書「頭痛が治る、未来が変わる!」のご案内

はじめに

頭痛は、昔から人間を悩まし続けてきました。

様々な歴史上の人物にも、頭痛に悩んだ記録が残っています。 頭痛はごくありふれた症状であり、日本でも世界でも、頭痛で悩んでいる方がたくさんいます。

2004年、私は、高知県で頭痛外来を立ち上げました。

以来、次々と患者さんが来院され、「頭痛に悩む方はこんなにも多いのだ」と実感しています。 しかし、それぞれの患者さんが訴える頭痛は似てはいても、まったく同じ頭痛はありません。 1人ひとり、その人の頭痛というものがあるのです。

これまで一般向けに出版されている頭痛の本は、「あなたの頭痛は片頭痛? 緊張型頭痛?」など、 頭痛の分類を中心に書かれている本がほとんどです。

頭痛治療を専門にしている医師にとっては、頭痛を「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」といったように分類することは、 治療薬を選択する上において、とても大切なことです。 本書も、それぞれの頭痛について説明していますが、頭痛を治すためには、こうした診断がすべてではありません。

実は、診断をつけても、それで十分とは言えないことがあるのです。

たとえば、「片頭痛」と診断されても、日常生活がまったく送れなくなってしまうほどひどい頭痛もあれば、 薬で十分にコントロールできる頭痛もあります。

「片頭痛」といってもピンからキリまで、本当に様々なのです。

つまり「片頭痛」という診断には、重症度が反映されておらず、治療の困難さも反映されていません。 患者さんがもっとも知りたいことは、自分の頭痛がどのくらい重度なのか、治るのかどうか、ということでしょう。

そこで私は、「頭痛の治療のしやすさ、難しさをもっと反映すべき分類法がないものか」と考え続けてきました。 その中で、「頭痛の起こる回数、頭痛の頻度を新たな基準とすることによって、頭痛の重症度がよりよく反映される」と考え、 本書で述べる4層分類を考案したのです。

そして、「4層分類を考えてゆく中で、層が深くなるにつれ、頭痛は、単にその人に痛みを与えているだけではない。 それ以上に何か大切なことを、その人の人生に呼びかけている」と考えるようになりました。 そう考えるに至ったのは、私が人生の師として仰いでいる高橋佳子先生のご指導の賜物です。 高橋先生は、「魂の学」という新たな人間観、世界観を提唱されている方で、 それを実践することによって人生を大きく転換する人々が次々と生まれています。

「魂の学」は、膨大な理論と実践の体系ですが、その中に「痛みは呼びかけ」というコンセプトがあります。 それは、「痛みを単にマイナスとして捉えるのではなく、 痛みがその方の人生に大切な何かを訴え、呼びかけていると捉える」ということです。

私は、この考え方を基本にして、これまで頭痛の診療にあたってきました。

その中で、「頭痛にはそれぞれ違った深さがあり、呼びかけに対する応え方もそれぞれである」ということがわかってきました。 その結果、本書のテーマである「頭痛は人生を守るガードレール」という1つの結論に達したのです。

それがどういうことなのか、これから詳しくお話ししてゆきたいと思います。

本書を手にされた皆さんが、頭痛に対する新たな見方を身につけ、頭痛を克服し、 新たな人生、新たな未来を開いてくださるならば、それに過ぎる喜びはありません。

2017年3月

梅ノ辻クリニック 院長 山田洋司


目次

梅ノ辻クリニック院長 山田洋司 著書「頭痛が治る、未来が変わる! 痛みの頻度による新たなアプローチ」

はじめに

Chapter 1 頭痛外来とは

頭痛外来の目的
頭痛は病気じゃない?―― 社会的認知の不足
頭痛外来を訪れた初診の患者さん2543人
頭痛問診票
頭痛ダイアリー

Chapter 2 なぜ頭痛を4層に分類するのか

―― 頭痛が起こる頻度による新たな分類の試み

頭痛が起こる頻度で、頭痛の重症度がわかる
頭痛を表層から深層まで、4層に分類する
それぞれの層における患者さんの分布

Chapter 3 第1層の頭痛

―― 普段は頭痛がない人に生じる頭痛

後頭神経痛(頭部神経痛)  患者1(48歳女性)
一次性運動時頭痛  患者2(37歳女性)
一次性運動時頭痛  患者3(13歳男性)
くも膜下出血  患者4(44歳男性)
くも膜下出血  患者5(61歳男性)
髄膜炎  患者6(29歳女性)
副鼻腔炎(蓄膿)  患者7(39歳男性)
帯状疱疹(ヘルペス)  患者8(13歳男性)
熱中症  患者9(38歳男性)
性行為に伴う頭痛  患者10(36歳男性)
解離性脳動脈瘤  患者11(38歳男性)
解離性脳動脈瘤  患者12(39歳男性)
一次性穿刺様頭痛  患者13(30歳男性)
脳腫瘍  患者14(40歳女性)
脳脊髄液漏出症(硬膜穿刺後頭痛)  患者15(26歳男性)
脳脊髄液漏出症  患者16(33歳男性)
アルコールで誘発される頭痛  患者17(57歳女性)
慢性硬膜下血腫  患者18(77歳男性)
第1層の頭痛のまとめ

Chapter 4 第2層の頭痛

―― 1年に数日から、多くても1カ月に2日までの習慣性の頭痛

前兆のない片頭痛  患者1(39歳女性)
前兆のない片頭痛(月経時にのみ起こる頭痛)  患者2(30歳女性)
前兆のない片頭痛(天候が悪くなると頭痛がする:注射薬が奏功)  患者3(25歳女性)
前兆のない片頭痛(出産を契機に頭痛が始まる:自己注射薬が奏功)  患者4(41歳女性)
片頭痛の治療薬(急性期内服薬、注射剤:トリプタン製剤を中心に)
妊娠、授乳を考慮した薬の飲み方
前兆のある片頭痛  患者5(18歳女性)
前兆のある片頭痛  患者6(43歳女性)
前兆のない片頭痛+前兆のある片頭痛  患者7(48歳女性)
緊張型頭痛  患者8(38歳女性)
ストレスに伴う頭痛  患者9(40歳女性)
頭痛体操 ―― 片頭痛の予防、緊張型頭痛の緩和治療として
第2層の頭痛のまとめ

Chapter 5 第3層の頭痛

―― 月に3日以上、15日未満の頻度で生じる習慣性の頭痛

休日に多い、前兆のない片頭痛  患者1(52歳女性)
職場が変わって悪化した、前兆のない片頭痛  患者2(51歳女性)
プレッシャーで増えた、前兆のない片頭痛  患者3(16歳女性)
出産後に悪化した、前兆のない片頭痛  患者4(45歳女性)
出産後に始まった、前兆のない片頭痛  患者5(37歳女性)
予防薬がよく効いた、前兆のある片頭痛  患者6(36歳男性)
噛み合わせの不具合による頭痛  患者7(78歳女性)
子どもの片頭痛  患者8(9歳男性)
片頭痛の予防薬
第3層の頭痛のまとめ

Chapter 6 第4層の頭痛

―― 1カ月に15日以上生じる習慣性の頭痛

チョコレートが原因だった頭痛  患者1(40歳女性)
ワインが原因だった頭痛  患者2(40歳女性)
取り越し苦労、ストレスが原因だった頭痛  患者3(70歳女性)
几帳面さが頭痛を悪化させる  患者4(43歳男性)
薬の飲み過ぎが頭痛を悪化させる(薬剤の使用過多による頭痛)  患者5(36歳女性)
薬の飲み過ぎが頭痛を悪化させる(薬剤の使用過多による頭痛)  患者6(68歳女性)
群発頭痛  患者7(57歳男性)
群発頭痛  患者8(39歳男性)
第4層の頭痛のまとめ

Chapter 7 頭痛は人生を守る「ガードレール」

―― 頭痛の深層を読み解く

担任の先生が嫌いな小学生の女の子  患者1(12歳女性)
日々のストレスでつぶされそうな女性  患者2(36歳女性)
ショックな出来事から頭痛が始まった男性  患者3(31歳男性)
遺伝子異常を持つ、強いストレスに見舞われた男性  患者4(46歳男性)
なかなか治らない頭痛(難治性頭痛)に悩まれている方へ
因縁果報ウイズダムで、なかなか治らない頭痛(難治性頭痛)に向かう

 

おわりに

参考文献


本書を推薦します!

間中信也 (日本頭痛協会名誉代表理事、日本頭痛学会名誉会員、社団温知会間中病院院長)

著者の山田先生は、長年、頭痛診療の最前線で経験を積み重ねてきた頭痛専門医で、私も前々から尊敬しています。 本書に書かれた、頭痛を第1層から第4層に分ける分類は、世界的にも類を見ないユニークな着想で、 とてもわかりやすく、頭痛に悩む患者さんのお役に立つと確信しています。


梅ノ辻クリニック院長 山田洋司 著書「頭痛が治る、未来が変わる! 痛みの頻度による新たなアプローチ」

梅ノ辻クリニック院長 山田洋司 著書
「頭痛が治る、未来が変わる! 痛みの頻度による新たなアプローチ」


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(東京都台東区雷門2−3−10  電話 03−5828−0600)

定価:1,620円(税込)